むじゃき

なんでもかんでもアウトプット 一日一新 抽象化する思考

B8k001:ブログを10年続けて僕が考えたこと

書評という語感が私には合わない。
でも、読書感想文という語感でもない。
では、「本を読んだ感想などをブログに書く」を自分の言葉ではなんといえばいいのだろう。
ぐるぐる考えて、ややこしくなって、考えるのをやめた。

いつも通りにアウトプットする。本について。
たぶん、それがいい。

Book、ちょっとひねってB8k。
今回は、「ブログを10年続けた僕が考えたこと」についてアウトプットする。

ブログを10年続けて、僕が考えたこと

ブログを10年続けて、僕が考えたこと

B8kの方向性

本を読むことは自分を変化させることだ、と考えている。
本を読むことは、他人を認知し、その他人の考えを受け入れようとする行為だからだ。
今回も本を読んで、また自分が変化した。
どう変化したのかを書いていく。

この本に出会う前

ブログをほぼ毎日更新するようになって、1ヶ月以上が経過した。
そこでなんとなく気になってくるのは、「ブログのPV」についてだった。
自分が気になる個人ブログを転々と辿っていくと、こんな言葉が良く目に付いた。

「○ヶ月で○○万PV到達!」
その言葉を見るたびに羨望と嫉妬の混じった感情が生まれた。

私が書いているブログは、自分のアウトプットを形として残すためのブログだ。
だが、それとは、別にインターネットに属しているからこそ、ブログのPVというのはどうしても気になる要素。
誰かに見てもらいたい欲求の強い自分は、あの言葉を見るたび、「ブログのPVを上げるためにこんな記事を書かなければならないのか」という思いを持った。

他人の評価であるブログPVと自分のアウトプット。

その間で考えがまとまらず、なんだかふらふらとしていた。

この本との出会い

R-styleというブログはいつ出会ったのか覚えていない。

rashita.net

個人的に好きなブログで毎日更新されているので、RSS登録をして記事を追っかけている。

その方が新しい本を出すという。
出た当時はまだブログについて深く考えていなかった、毎日更新し始めたばっかりだったため、いつか読もうくらいにしか考えていなかった。
あと、Kindle版ということはKindle専用端末が必要なのかな、と変な思い込みをしていた。

そして、先日、自分のスマートフォンKindle のアプリ版をインストールしていることに気付いた。
自分の抜け感に辟易しながら、通勤電車の中で購入を決めた。

読了後

意外にもスマートフォンでの読書というのは捗った。
おそらく、文章が横書きだったことで個人ブログの閲覧とそれほど変わらない体験だったからだろう。

読み終わって一番最初に思ったことをTwitterに書いた。

自分のTwitterの発言を掘り下げてみる。

たぶんそうであって欲しかったこ

「続けること」 それがブログにおいて究極的に大切なことです。むしろ、ブログの「意味」みたいなものは、続けることでしか生まれてきません

個人的な感想であるが、ブログ更新は非常に孤独なものだと感じている。
だからこそ、誰かに教えて欲しかったのかもしれない。

ブログを続けることに意味があるのか。

自分の考えをさらけだすことにどんなゴールが待っているのか。
答えじゃなくても良い。
扉の隙間から何が見えるか教えて欲しかった。
この本のいろんなところにそれが書かれてあった。

「自分が好きなことを書こう」を受け入れた場合、必然的に格差が生まれます。多くの人と好きを共有できる人は人気が出ますし、そうではない人はあまり人気が出ません。ブログは平等ではないのです

ブログが平等ではない。
その考えが正しいとかそうではないとかが問題ではなく、私はそうであって欲しいと思った。

もし、平等であったのであれば、私のブログには存在する価値がない。
仮に平等でないのであれば、やりようがある。

上には上があっていい。
あの位置までいつかは行かなければいけないという強迫観念に近い目標は、私の目的とは違っていたことに気付いた。

誰かに言って欲しかったこ

そうした行為もまぎれもなく「積極的な社会参加」です。その小さな行為の積み重ねが、社会に与える影響を軽んじてはいけません

自分の思考ばかりを追っていて、自己満足な世界で完結するかもしれないということが怖かった。
結局はどこまでいっても自分しかない。

だけど、10年続けた人がいう。
それが「積極的な社会参加」なのだと。
そうか、積極的だったんだ。
私の世界は自己完結ではなく、社会に参加しているのだと。

正しいかどうかではなく、私はそう言って欲しかった。
認められたわけではないけれど、自分の存在が無駄ではないかもしれないという可能性がある、それだけでいい。

自分の人生に起きた出来事や、自分の頭を使って考えたこと。 そうしたことをブログに書き続けていけば、いろいろなものが変化していきます。 目に入る風景が変わります。触発される考え方が変わります。 体験を求めたくなり、本を読みたくなり、誰かに説明したくなります。 自分で書いてきたことを読み返して、新しい発見をしたり、自分についてより深く知ったりもできます

確かにブログを毎日更新するようになって、変化していることにこの文章を読んで気付いた。
本を読むことに抵抗感があったにも関わらず、本を読んだ。
ブログの記事を書くという目的のために、新しい体験を求めたりした。
いつか気が付くことかもしれないけれど、これも誰かに言って欲しかったこと。

この本による自分の変化

私は「自分が好きなことをむじゃきに書こう」と決めた。
ブログのPVは確かに気になるが、それは私に取って情報でしかないのだ。

他人を想像しながら、自分の考えをアウトプットする。
ただ、それを続けていけばいい。
ブログはとてもシンプルだった。

「隠れ家的名店」の文脈で使っています。路地裏にあって、看板も目立たないから一見お店なのかどうかもわからないのだけど、中からは楽しそうな笑い声が聞こえてきて、常連客が絶えないお店

私のブログはまだ隠れ屋ではない気がする。
どちらかといえば、陶芸家のようなブログだ。

ただただ自分と向き合い、土を形にし、それを焼き、発表する。
ただただ自分と向き合い、自分の疑問を形にし、それをブログに起こし、発表する。

たぶん、釜戸の火は誰かからもらった情熱という火。

そんな場面を想像しながら、私はブログを書いていく。
火を絶やさぬよう、土が増えすぎぬよう、私はブログを毎日更新する。
そんな決意が私に芽生えた。

ブログ後記

思いのほか、分量が多くなってしまった。
今回、形式を決めて本についてアウトプットしてみたが、個人的には納得の構成になった。
本の内容に触れているかのようで触れていない。
でも、本の広告だって「この本を読んだら変わりました!」と打っているくらいだから、それを詳細に書くこともありな気がする。

そういえば、この本をわくわくして読んだ。
なぜだろう、と考えたがわからなかった。
だが、確かに読んでいるときの感情を言葉にすると「わくわくする」がしっくりくる。
まだまだ自分にはわからないことが多い。
それをまたアウトプットしていこう。

以上、たろいもでした。