B8k002:月光ゲーム
Book、ちょっとひねって、B8k
それは、本の紹介のような小話。
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/07/10
- メディア: 文庫
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B8kの方向性
本を読むことは自分を変化させることだ、と考えている。
本を読むことは、他人を認知し、その他人の考えを受け入れようとする行為だからだ。
今回も本を読んで、また自分が変化した。
どう変化したのかを書いていく。
この本に出会う前
毎年の夏に、ミステリーナイトという催しがある。
今回は、有栖川有栖という作家が脚本を担当するらしい。
有栖川有栖。
大学時代にミステリー小説を少し読んでいたとき、読まず嫌いをしていた。
それは、「名前に抵抗感があった」から。
しょうもない個人的な感覚である。
この本との出会い
ミステリーナイトに参加するなら、ぜひその謎を解きたい、と考えた。
ではどうするか。
ヒントになるかどうかはわからないが、作者の作品傾向を学ぶことにしよう。
そこで古本屋で有栖川有栖の「月光ゲーム」を手に取った。
どうやら処女作のようだったので、有栖川有栖の原点を探るべく購入を決めた。
読了後
内容は、いわゆるクローズドサークルを題材とした本格派推理小説だった。
私にとっては、本格派よりかは正統派という単語の方がしっくり来る。
それは、作中で提示された謎をしっかりとした論理で解くことができ、それを小説内で「読者への挑戦状」として明示しているからである。
よく名探偵コナンや金田一一の事件簿のアニメで出てくる「君にこの謎が解けるか」である。
小説でありながら、ゲームブックのよう。
なるほど、これは面白い。
私の認識でまとめるならば、
エラリー・クイーンを継承する正統派ナゾトキ推理小説。
この本による自分の変化
有栖川有栖を名前だけで敬遠していたのが惜しくなった。
今後はミステリーナイト関係なく、読んでいきたくなった。
ブログ後記
ふと。
推理とナゾトキは何が違うのだろう。
そして、推理とナゾトキはどこが同じなのだろう。
ナゾトキの中に推理があるのか。
それとも、推理があって、ナゾトキがあるのか。
こう考えてみると、区分を知らない言葉が多すぎる。
ひとつひとつ自分なりの言葉で考えていこう。