「ボードゲームが機能する」という言葉を定義する
ふと思いつく自分の言葉には、意外な直感が隠れている気がしてならない。
その意外を形にするべく、最近思いつく言葉を捕まえて、定義という箱に入れてみようと思う。
今回は、「ボードゲームが機能する」という言葉を定義してみます。
定義の方法
まず、定義とは、どうやって行うべきなのだろうか。
1つに絞り込むこと。
方法論を探してみたが、それらしい方法がわからなかった。
そこで、自分が最近意識している抽象化の方法を元に、言葉の定義をしてみることにした。
1.定義する言葉に対して、思いつく印象を並べる 2.思いついた印象から、だいたいに共通する概念を抽出する 3.抽出した概念を思いついた印象に当てはめて、なじませる
それでは、始めてみよう。
「ボードゲームが機能する」とは?
定義する言葉に対して、思いつく印象を並べる
まず、初めに「機能する」という言葉をどこで思いついたか。
とあるテレビ番組で、
西野カナは、この歌がどう社会に対して機能するのかを考えている
と、話していた。
「機能」という単語を、「機能する」と、動詞で使うことを考えたことはなく、
新しいおもちゃを手に入れた子供のように、いろんな単語と組み合わせてみた。
その中でひとつ、思いついたのが、「ボードゲームが機能する」という言葉である。
さて、「ボードゲームが機能する」という言葉から得た印象を箇条書きで書いていく
- ざっくばらんに考えても、まとまりがなかったので、なんとなく5W1Hで考えてみる
- ボードゲームがいつ機能するか
- 知らない人がたくさん集まったとき
- 勉強の助けとなるとき
- 手持ち無沙汰なとき
- 知らないことを知ろうとするとき
- 同じ話題をするとき
- ボードゲームはどこで機能するか
- 介護老人ホームで
- 喫茶店で
- 図書館で
- ボードゲームはだれに機能するか
- 子ども
- 大人
- 性別
- 知らない人どうし
- ボードゲームは何に対して機能するか
- コミュニケーションに
- ボケの防止に
- 教育に
- ボードゲームがどれくらい機能するか
- 知らない人と仲良くなるくらい?
- どれくらいを測る指標がないため、よくわからない
- 知らない人と仲良くなるくらい?
- ボードゲームがどのように機能するか
- 記憶力の向上
- 知らない人と仲良くなれる
思いついた印象から、だいたいに共通する概念を抽出する
「知らない」という単語がたくさん出てきていることに気付く。
「知らない」という単語が「人」にかかっている印象は多い。
しかし、「勉強の助けとなるとき」や「教育」という言葉をかみ砕くと、
「知らない」という単語は、「モノ・こと(知識や経験など)」にもかかっていると考えられる。
知らない人を知ろうとするときに、ボードゲームが機能する
知らないモノを知ろうとするときに、ボードゲームが機能する
知らないことを知ろうとするときに、ボードゲームが機能する
数字をエックスに置き換える数学のように、もう少し抽象化すると、
知らない何かを知ろうとするときに、ボードゲームが機能する
抽出した概念を思いついた印象に当てはめて、なじませる
先ほど抽出した概念を、他の思いついた印象にも当てはまるように、拡大したり変形したりしてみる。
- 手持ち無沙汰なとき
この場合、「手持ち無沙汰」とはどんな状況かという疑問もあるが、
ざっくりいえば、暇だということだと考えられる。
暇とは、時間が余っていることだから、
ボードゲームがその時間を埋めることで、「ボードゲームが機能する」といえるかもしれない。
- 同じ話題をするとき
これは、人とのコミュニケーションに関わる部分なので、「知らない人を知ろうとするとき」に当てはまりそう。
だが、そんなに毎回知りたいことがあるわけじゃない。
「知らない人を知るとき」という言葉が持つイメージが強すぎる気がする。
ここで、「埋める」という単語に「知らない何かを知ろうとする」という言葉が含まれていそうなことに気付いた。
経験の差を埋める <= 知らないことを知ろうとする
知識の差を埋める <= 知らないモノを知ろうとする
距離を埋める <= 知らない人を知ろうとする
時間を埋める <= ×
先ほどと同じように、もう少し抽象化すると、
何かを埋めるときに、ボードゲームが機能する
求めたい何かに近づいてきたが、言葉が持つイメージが大きすぎる気がした。
もう少し考えてみる。
すると、ボードゲームによって「何か」が完全に埋まるわけではないということに気付いた。
農業のボードゲームをしたからといって、稲刈りや開墾が実際にできるわけではない。
ドラゴンを倒すボードゲームをしたからといって、ドラゴンを実際に狩れるようになるわけではない。
実際ではない。
その要素を表現として付け足して、
何かを代わりのもので埋めるときに、ボードゲームが機能する
結構しっくりきた。
私はこう定義する
「ボードゲームが機能する」とは、何かを代わりのもので埋めるときのことである。
この場合、「何か」に入るものによって、機能するボードゲームが変わる、といった関係性がある。
算数の差を授業以外の代わりのもので埋めたい場合は、ぴっぐてんやドミニオン。
農業経験の差を実体験以外の代わりのもので埋めたい場合は、アグリコラ。
人との距離を会話以外で埋める場合は、ディクシットやキャット&チョコレート。
※こういうときのチョイスで、ボードゲーム歴や遊んでいるジャンルの幅が問われる。。。
ここで1つ問題点があった。
今回、その代わりのものとしてボードゲームを挙げているが、
この定義の場合、代わりのものは、代わりになるのであればボードゲーム以外でも構わないということ。
この問題点については、一旦保留にしておく。
なぜなら、この定義で今の自分は、満足しているからである。
今後、定義が当てはまらなくなってきたら、また考えることにする。
まとめ
5日間で1つの記事を書こうと試み始めました。
そしたら、思いのほか、書きたいことがあって、まとめるのが大変になりました。
これからは、この定義を実際のできごとに当てはめて、
「ボードゲームが機能する」ということに理解を深めていきたい。
ゆくゆくは、ボードゲームとは何か、というのを自分の言葉で定義できればいいなと思う。
たろいも