手段の目的化における分類について、思いつく
私は、IT業界で、お客様の要望を叶えることを主な仕事内容としています。
IT業界という枕詞がなければ、遊園地スタッフのような仕事内容ですね。
その現場で、よくある「手段の目的化」について、おおまか2つに分類できるかな、と思いつき、アウトプットします。
手段とは? 目的とは?
引用します。
「目的」とは目指す事柄をいいます。そして、その事柄を実現する行為・方法・要素が「手段」となります。
抽象的ですが、「手段と目的」は、「過程と結果」という言葉の関係性にも近く、言い換えることができるかもしれません。
つまり、「手段と目的」は「過程と結果」に似たような意味だと考えています。
手段の目的化
引用します。
「手段の目的化」とは、本来他の成果を得るための手段である行動について、その行動をとること自体が目的となってしまうことを指します。
一言で言えば、
手段の完了が目的となることです。
2つの分類
手段の目的化には、どのような状態があるのでしょうか。
今回、それを2つに分類してみました。
道具に固執する
一言で言えば、
特定の道具を使うことにこだわり過ぎてしまうこと。
具体例を挙げれば、
- 家のパソコンでなければ、ブログを更新できない
- 飲み会でなければ、人と打ち解けることができない
- 喫茶店でなければ、勉強/仕事ができない
お気に入りの道具があることを否定するわけではありません。
ただ、「今まで使ってきたものだから」や「買ってきた/買ったら付いてきた」などの理由で、
その道具を使わなければならないという思い込みは、目的を忘れてしまうことになりかねないと考えています。
たとえ、家のパソコンでなくても、アナログノートやスマートフォンでも、ブログは更新(内容を書きとめる)できます。
たとえ、飲み会でなくても、フットサルや日常の挨拶でも、人と打ち解けることはできます。
たとえ、喫茶店でなくても、図書館や公園でも、勉強/仕事をすることはできます。
目的を達成するため、本当に必要な道具でしょうか?
他の道具や組み合わせに変えることができないでしょうか?
それを考えれば、道具に固執することはなくなりそうです。
方法に固執する
特定の方法/手順で行うことにこだわり過ぎてしまうこと。
具体例を挙げれば、
- 物語の構造は、起承転結であること
- 書類の受理には上長グループの誰かしらの承認が必要というルールがあること
- メールが来たら、必ず返信すること
効率化された方法/手順を否定するわけではありません。
ただ、その方法/手順を本当にそのまま実施する理由があるかどうかというのは、疑っていくことが必要だと考えています。
目的を達成するため、本当に必要な方法/手順なのでしょうか?
他に達成できる方法や、手順の順番を変えることができないでしょうか?
それを考えれば、方法に固執することはなくなりそうです。
まとめ
日常的にどちらかといえば、この人道具に縛られているな、と思うことが多いです。
それは、私が特定の製品を中心としたIT業界にいるからかもしれません。
気軽にコミュニケーションを取りたい
個人間でファイルをやり取りしたい
全社員に対して情報を発信したい
そんな目的を叶えるために、製品(商品)はあるはずですが、製品の仕様という形で目的が歪み、誰も幸せにならない世界へと向かうことが多いです。
目的も抽象的であるため、歪むというよりかは形を変えるというかもしれませんが。
どうやって、目的を叶えるのか。
このシンプルな課題にどう具体的な対応策を考えるのか。
それをしていくことが、仕事をする、ということなのかもしれませんね。
以上、たろいもでした。