むじゃき

なんでもかんでもアウトプット 一日一新 抽象化する思考

人狼における村長のスタンス、無口である必要はないのでは?

特定のボードゲームをインスト(ルール説明)した回数で、もし自分ランキングを作るのであれば、人狼はそれなりに上位に位置するでしょう。

私にとって、人狼とは、ボードゲームというよりかは、コミュニケーションツールという捉え方をしています。
飲み会やフットサル、ダーツといった手段のひとつです。

そのため、私が人狼会を主催、人狼を遊ぶときは、必ず初心者の方がいますし、人狼が必ずしも目的ではない方もいます。

では、そんなとき、ゲームマスターであり、村長でもある私は、何を考えているのだろう、と ふと疑問に思いましたので、4つの点にまとめて、アウトプットします。

インスト (ルール説明) の進め方

まず、初めにルール説明をしますが、冒頭からルール説明をしません。
最初に、人狼というゲームの舞台設定を簡単に話します。

とある村に人狼がやってきました・・・
人狼は悪いやつです、人間を食べるために来ました・・・
ある日の朝、村の中央に村長の死体がありました・・・
隣村を襲った人狼は村人に化けて、紛れ込んでいるらしい・・・
村人たちは恐れながらも、退治する方法を考えました・・・
村人たちから1人ずつ選んで、殺してしまおう・・・
一方、人狼は、夜になると、村人たちから1人選んで、食い殺してしまいます・・・
さぁ、村の存亡をかけて、人狼を退治しましょう・・・

みたいな感じで、物語仕立てで説明します。
物語仕立てで説明する理由としては、
この後で説明する人狼のゲームとしてのルール説明がとても飲み込みやすいものになります。

人狼は村人に紛れ込んでいる
村人たちは、村人をひとりずつ選んで殺す
人狼は、夜に村人をひとり殺す

ルールというのは、無機質なものです。
それを覚えてもらうには、暗記をしてもらうしかありません。
では、どうしたら覚えてもらえるか。

そのヒントは、元素記号を覚えるときの語呂合わせにありました。

物語仕立てにすることで、頭の中で具体的な動きが生まれ、補足説明的にルールを覚えることができる、と考えています。

ゲームを円滑に楽しめるために

初心者と熟練者がいる村では、初心者が人狼は誰かという話し合いに置いて行かれることが多いです。

2人占い師の状況から考えて、この人は白 (村人)。
人狼が、白判定の村人を食べなかったのは、白判定が間違っているのではないか。
などなど。

人狼やゲームに慣れていない人には、理解する、そして理解し続けることは難しいです。
この辺は、数学や英語の勉強を挫折するときと同じように、基本的なところでつまづいてしまい追いつけなくなる感覚に近いです。

では、その状況をどう対応するか。

それは、死んでしまった村長な私ですが、ガンガン話し合いに参加していきます。

2人占い師の状況から考えて、この人は白 (村人)。
⇒占い師は、誰が村人かという情報を持っています。
そして、占い師が2人ということは、どちらかが人狼です!
どちらか占い師が嘘をついている場合に矛盾がありますので、占い師2人に村人ですと言われたあなたは、人狼である可能性がとても低いです。

人狼が、白判定の村人を食べなかったのは、白判定が間違っているのではないか。
人狼から見れば、村人が持っている正しい情報をなくしていくことで、人狼候補の人を絞り込みづらくさせることができます。
ですので、人狼側としては、なるべく村人ですと言われた村人を殺していきたいのですが、今回はまだ殺されませんでした。
なぜでしょう? 人狼の戦略か、それとも?

状況を整理することで、人狼側で慣れていない人に対しても、アドバイスを出すことができます。

たしかに、ゲームのすべてを知る村長が話し合いに参加するのは、メタ推理ができてしまう、といったリスクはあります。
しかし、私は、みんなで楽しくコミュニケーションを取りたいので、リスク承知で、今、話していることの説明やローラー作戦などの今後の方針をなるべくわかりやすい言葉に変換して話します。
初心者のいる人狼の遊び方は、勝ち負けではなく、ゲームにちゃんと参加できるか否かだと考えています。

村長の在り方

村長である私は、ガンガン話し合いに参加します。
そのため、メタ推理のリスクがあると言いました。
そのリスクに対して、個人的な対策をしています。

それは、村長である私が胡散臭くなることです。

村長の言っていることは絶対正しい、となってしまうと、私の発言を元に推理されてしまいます。
ですから、私の発言が本当なのか嘘なのかというのをわかりづらくする必要があります。

そこで、よく行っていることは、
すべての意見に対して反対意見を言うことです。

2人現れた占い師の占い先を1つにしよう
⇒いや、別々に分けた方が効率が良いよ

霊媒師が人狼判定だ!
⇒その霊媒師は本物ですか?

どんな意見にもとりあえず、噛みつきます。
ですが、意見をひっくり返すことはあまりしません。
より多くの選択肢があるよ、こっちも良いのでは? みたいに場をかき乱すような発言をします。
この発言はあまりしすぎると、初心者を混乱させる場合がありますので、噛みつく相手はなるべく経験者にします。

すると、この村長、適当なこといってかき乱してくる! 胡散臭い! みたいな空気が生まれ、同じメンバーで行う何回目かの人狼では相手にされなくなります。。。
そうすると、私がどんな発言をしようが信頼されなくなっていきます。
それと同時に、みんな一致団結して人狼を探すために話し合うようになっていきます。
村長に騙されないように話し合いをしなければ! という感じなんでしょうか。

一言で言えば、狂人な村長ですかね。

外から見ても楽しい

胡散臭い村長という立ち位置は、初めから目指していたわけではありません。

目指すきっかけとなったのは、人狼に最初から参加しないメンバーがいる人狼会を行っていったからかもしれません。
私の人狼会では、お酒を飲んだり、子供をあやしたり、嘘つくのが苦手だったり、といろんな理由で人狼に参加しない人もいます。
そんな人たちに、どうやって人狼に興味を持ってもらうか。

それを考えていたら、胡散臭い村長が村人たちをかき乱す構造を思いつきました。

1回目の人狼では、状況を説明しつつ、人々を導くように
2回目の人狼では、状況を説明しつつ、人々をかき乱すように
3回目以降の人狼では、状況を説明しつつ、人々に無視されるように

ちょっとしたストーリー仕立てになり、外から見ても楽しく感じられるかなーと個人的に思ったりしています。

まとめ

昨今、ゲームマスターなしの人狼が増えてきていますが、ゲームマスターゲームマスターだけが楽しめることがあると考えています。
ゲームを使って遊ぶ空間を作り上げる感覚は、とても面白く、達成感?があります。

はてさて、今度は、どうやってかき乱してみましょうかね。

以上、たろいもでした。