むじゃき

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ボードゲームのインストには、いくつかのスタイルがありそう、ふと思う

最近、Twitterボードゲームのインストについて、いろんな考えや捉え方を見ることが多いです。

そこで、ふと思う。
あの人とこの人がいう、「ボードゲームのインスト」って別の意味ではないだろうか。
そう考えてみると、ボードゲームのインストっていくつかのスタイル(バリエーション)があるのではないか、と。

今日は、そのスタイルをアウトプットしてみます。

ボードゲームのインストとは?

インスト
「instruct」や[instruction」という、「~に教える」という意味の英語から来ている用語で、ルール説明のことを指します。インストできるできないというと、そのゲームのルール説明ができるかどうかを指します。ボードゲームをよく知っている人に「すみません、インストお願いします。」と頼んでみましょう。決して、インストゥルメンタルやインストールの略ではありません。

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どうやって説明するか、どこまで説明するかは、ボードゲームのインストをする人の技量が問われるところだったりします。

一言で言えば、
ボードゲームのインストは、ルールを他人に伝えることです。

では、ボードゲームのインストのスタイルとは何でしょう?
それは、ボードゲームのインストは画一的ではなく、ルールを教えてもらう側の人によって、インストの方法が変わるだろうと考えています。
そのインストの方法の種類のことを、ここではボードゲームのインストのスタイルとします。

ボードゲームのインストを受ける人を考えてみる

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どんな人がいるだろうか、と思い、さくっと図解してみた。
書き出してみると、ボードゲームを遊ぶ人は、4つの領域にわけられるような気がしました。

A:ボードゲームに関心が高くて、1つのボードゲームをたくさん遊ぶ人

具体的に言えば、やり込み重視のボードゲーム大好きな人が当てはまります。

ドミニオンアグリコラ、7wonders(世界の七不思議)、テラミスティカなど、ひとつのボードゲームを遊ぶためだけに人を集めたり、遊びに行ったりする人たちです。

たろいもは、たぶんこの領域の人です。

B:ボードゲームに関心が低くて、1つのボードゲームをたくさん遊ぶ人

具体的に言えば、テレビや雑誌で紹介されたボードゲームを買って遊ぶ人が当てはまります。

最近で言えば、人狼、ナインタイルなど、特定のボードゲームを購入し、それだけを遊ぶことが多いです。
ボードゲーム自体にはあまり関心がなく、知育や誰かの紹介などで、良さそうなものとして受け入れる人かもしれません。

C:ボードゲームに関心が低くて、1つのボードゲームを1回だけ遊ぶ人

具体的に言えば、友達の付き添いでボードゲームカフェに来たり、ボードゲーム大好きな人の付き合いで遊んだりする人です。

この人たちにとっては、ボードゲームの関心が低いというよりかは、カラオケやボーリング、ダーツと同じくらいの関心を持っていると考えています。
人と楽しめるもののひとつとして、ボードゲームがあります。

D:ボードゲームに関心が高くて、1つのボードゲームを1回だけ遊ぶ人

具体的に言えば、ボードゲーム会などに参加して遊ぶボードゲーム大好きな人です。

特に、国内、海外問わずにボードゲームを購入し、いろんなボードゲームを分け隔てなく遊び続けることをしています。
別に1回だけしか遊ばないというわけではありませんが、自分にとって新しいボードゲーム(新作とは限らない)があれば、迷わずポチっと購入する人もいます。

インストのバリエーションを合わせて、考えてみる

ボードゲームのインストを受ける人を4つに分類してみました。
ということは、ボードゲームのインストのバリエーションも4つありそうです。
ひとつひとつに対してインストのバリエーション(方針)を書いてみようと思います。

A:ボードゲームに関心が高くて、1つのボードゲームをたくさん遊ぶ人

■インストをするタイミング
新しいボードゲームを購入し、カードやタイルが擦り切れるまで遊ぼうと考えているとき

■インストのスタイル 正直、ルールブックをそのまま読むでも問題ないかもしれません。
ルール通りに遊ぶことよりも、繰り返し遊ぶことでそのボードゲームをより深く理解することが目的であることが多いからです。
そのため、ゲームの大まかな流れを説明し、一回遊んでしまうのが良さそうです。
特別・例外的な処理については、一回遊んだあとに説明を補足する形が良いかもしれません。

一言で言えば、
とりあえず、遊んでから説明しよう。

B:ボードゲームに関心が低くて、1つのボードゲームをたくさん遊ぶ人

■インストをするタイミング
テレビの紹介などで、新しいボードゲームを購入したとき
他人からボードゲームを贈られたとき

■インストのスタイル
インストするタイミングがない場合が多そうです。
ここに関しては、インストというよりかは、ルールテキストが重要になってきます。
しかし、運よく誰かがインストをする場合、求められるインストは、ルール説明というよりかは、どうやって遊ぶのか、というより具体的な遊ぶイメージを想像できるものかもしれません。

元々、ボードゲームには関心が低いため、親切心からの細かなルール説明では、インストを聞いている間に飽きてしまう可能性があります。
ですので、このボードゲームはどうやって楽しく遊ぶのか、という印象を与える必要があります。
楽しければ、そのボードゲームを長期的なスパン(正月やクリスマスに遊ぶ)で繰り返し遊んでくれるようになります。

インストというよりかは、リプレイを教えるようなイメージですかね。

ナインタイルであれば、
真ん中のカードをめくって、よーいドンで、タイルの並びをいち早く同じにした人が勝ち!
というような感じです。

一言で言えば、
楽しく遊べることを伝えよう。

C:ボードゲームに関心が低くて、1つのボードゲームを1回くらいしか遊ばない人

■インストをするタイミング
友人に連れられボードゲームカフェにきて、見慣れないボードゲームで遊ぼうとしたとき
飲み会などでボードゲームをおもむろに取り出した人がいたとき

■インストのスタイル
CとDに関して、ボードゲームのインスト論?がよく話題に上がる部分だと考えています。
Cは、「ボードゲーム初心者」という単語が浮かんできそうですが、そうでもない人もいます。
これも、Bの場合と同様に、元々、ボードゲームには関心が低いため、親切心からの細かなルール説明では、インストを聞いている間に飽きてしまう可能性があります。
しかし、1回だけしか遊ばないため、ルールの説明漏れは、遊んだ体験を少しだけ残念なものにしてしまう可能性があります。
もう一回遊ぼう、になれば良いのですが、ゲーム時間が長いものや、圧勝した人、こっぴどく負けた人がいる場合は、もう一回遊ぶ可能性は低そうです。(個人的観測)

であれば、どのようにルール説明をしたら良いのか。
正直、ここが一番ボードゲームをインストするのに技術力?がいるかもしれません。

なぜなら、ボードゲーム業界用語を避けてルールを説明しなければならないからです。
トリックティキング、ワーカープレースメント、スタートプレイヤー、デッキ、ミープルなどなど。

個人的にオススメしたいのは、ルールではなく、テーマ(ストーリー)の説明から入ることです。

taroimo999.hatenablog.com

人狼の時にもアウトプットしましたが、テーマを説明し、ルールを補足説明することで、ルールを覚えてもらいやすくなります。

ワーカーを置いてアクションを行う、のではなく、
農業をするために労働者に種を取ってきてもらう

どんなに理路整然とルール説明をしたとしても、関心の低いことを覚えているのはとても根気のいる作業です。

一言で言えば、
ボードゲームのテーマを説明して、ルールを補足しよう。

D:ボードゲームに関心が高くて、1つのボードゲームを1回くらいしか遊ばない人

■インストをするタイミング
ボードゲーム会でどこかで見たことのある遊んだことの無いボードゲームで遊ぼうとしたとき
キックスターターや海外輸入など、どうやって手に入れたかわからないボードゲームで遊ぼうとしたとき

■インストのスタイル
同様に、CとDに関して、ボードゲームのインスト論?がよく話題に上がる部分だと考えています。
Dは、ボードゲーム初心者から中級、上級、達人?まで様々います。
ここでは、Twitterなどでよく話題にあがる、ボードゲームのインスト論が当てはまると思います。
ルールの説明漏れが無いように説明さえすれば、遊びたいと思っている人はインストをきちんと最後まで聞いてくれます。
そして、ルールのおかしいところに関しても積極的に質問してくれることが多いです。
ボードゲームのインストを練習したい場合は、こういった場を利用してみるのも良いかもしれません。
最初から完璧はないです。
どんどん説明して失敗して直していくことが、地味ではありますが、ボードゲームのインストが上手くなると考えています。

一言で言えば、
ルールをきっちり説明しよう。

まとめ

今までは、ボードゲームのインストを受け取る人は、ボードゲームに関心のある人ばかりでした。
しかし、最近は、テレビや雑誌などでボードゲームを取り上げることも増えて認知度が上がり、いろんな場所でボードゲームを遊ぶことが多くなりました。

すると、今までできていたボードゲームのインストが通じなかったり、必要ではなかったりと、固定概念に囚われていたことに気付きました。
ボードゲームのインストは、ひとつじゃない、それぞれの場にあったスタイルを使い分けるほうが良いのかもしません。

以上、たろいもでした。